Introduction(1969) “Ego, Hunger and Aggression” Fritz Perls|ゲシュタルト療法

Ego Hunger Aggression ゲシュタルト療法

Fritz Perlsの” Ego, Hunger and Aggression”(1944)の読書メモです。今回は1969年にパールズ自身によって書かれたIntroductionを読みました。この本が書かれたときには「ゲシュタルト療法」「ゲシュタルトセラピー」という言葉はまだ登場していませんが、全体性(ホーリズム)や「今ここ」の現実にコンタクトするといった発想は既に含まれています。

Ego, Hunger and Aggression: A Revision of Freud’s Theory and Method  THE GESTALT JOURNAL PRESS Copyright © 1947, 1968 by Frederick S. Perls

Ego Hunger Aggression

Introduction to the 1969 Random House Edition

今日の読者にとって、『自我・飢餓・攻撃』は、正統的な精神分析からゲシュタルト・アプローチへの移行を示すものです。この本には、20年経った今でも、現代の精神医学の世界に入り込んでいない多くのアイデアが含まれています。

”Ego, Hunger and Aggression

・今ここの現実(here-and-now reality)、全体としての生命体(the organism-as-a-whole)、最も切迫したニードの優位性(the dominance of the most urgent need)といったコンセプトは受け入れられつつある。

・だが、生物学的な力としての攻撃性の意味や生命と環境の一体性などはまだ理解されているとは言えない。

・ここ10年、気づきの理論が受け入れられ、感受性トレーニングやTグループなどが実践されている。手や目の動き、姿勢、声といった非言語的な表現の大切さも認識されるようになってきた。そして人間と人間の出会いに重点が置かれ始めた。

・個人療法と長期的な心理療法がともに時代遅れとなる可能性はまだ理解されていない。グループやワークショップは受け入れられつつあるが、経済的な実現可能性によるところが大きい。パールズに言わせると「個人セッションはむしろ例外であるべき」(Yet the individual session should be the exception rather than the rule. )

最近のオープンダイアローグの流れでも、個人セッションよりグループの対話が強調されています。斎藤環先生は、「個人セラピーはフロイトが生み出した悪習だ」とまで話しておられました。そこまでは思いませんが、グループの良さがもっと知られてもいいとは感じます。

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