内受容感覚とアイデンティティの発達

臨床心理学
  • 1906年にSherringtonは、感覚を機能的に区別するための用語として外受容感覚、固有感覚、内受容感覚を導入した。
  • 内受容感覚は、生体の恒常性(ホメオスタシス)を維持するためのものとされている。
  • 外受容感覚は、視覚や聴覚などを介して外部環境を捉えるための感覚。
  • 内受容感覚は、呼吸、痛み、体温、心拍、胃腸の動きなどの身体の内部状態に関する感覚。
  • 内受容感覚は、感情や気分、情動の生成、ホメオスタシスやアロスタシス(体が変化する環境に適応する機能)の維持、意識の形成の基盤となっているとされている。
  • 内受容感覚の発達には親子や家族との良好な関係が重要。
  • 養育者が子供の否定的な感情や身体感覚を共有し、受け入れる環境が必要。
  • 養育者からの適切な言葉かけが、子供の感情の制御機能獲得に役立つ。
  • アイデンティティの確立と内受容感覚との関連を考える際には、成長に伴う身体的な変化、特に思春期の身体発育が重要。
  • 思春期の身体発育は精神的健康や不適応行動と関連しており、身体発育に対する受容度が内受容感覚を反映する可能性がある。
  • 身体発育に対する態度を通じて、自己感、自己存在感、自己主体感、そしてアイデンティティの発達と内受容感覚との関連を具体的に理解することが期待できる。

中島香澄「適切な内受容感覚の獲得ー発達的観点から」

コミュ力を上げたければ内受容感覚に敏感になるといい!‥‥かも?みたいな実験の話 https://yuchrszk.blogspot.com/2020/12/blog-post_18.html?m=0

脳と体の最適化に欠かせない「内受容」の鍛え方とは? https://yuchrszk.blogspot.com/2017/05/interoception.html?m=0

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