ロールシャッハ解釈の諸原則
ひさしぶりにロールシャッハを取ったこともあり、ぱらぱらめくってみた。

ワイナーさんによれば、ロールシャッハは、あまり構造化されていないパーソナリティ査定の道具で、知覚-認知課題と空想への刺激で構成されている。

そして、ロールシャッハは、パーソナリティ構造とパーソナリティ力動のいずれをも査定する方法である。

パーソナリティ構造とは、状況によってあまり変化しないその人の特徴や適応傾向(いつでも依存的だとか、疑い深いなど)と、現在の施行や感情から成り立っている。

パーソナリティ力動とは、その人の基底にある欲求や葛藤、関心が、特定の状況における思考・感情・行動に与えている影響である。

ロールシャッハはたんに心理テストとして役立つだけでなく、パーソナリティ機能の多くの側面を明らかにしてくれる。だから、ワイナーさんは、「テスト」と呼ばず、「ロールシャッハ・インクブロット法(RIM)」と呼ぶことを推奨している。

RIMは被験者を課題解決状況に直面させるが、被験者はその状況に、日常の課題解決状況と同じように反応するので、パーソナリティ様式のさまざまな様相が明らかになり、そこからパーソナリティ機能について有益な情報が得られることになる。

RIMは被験者に連想状況を提供するが、被験者は、自身のパーソナリティに備わった特性を彼らが見たものに反映させるので、基底の欲求、態度、葛藤、関心の多くが明らかになり、そこからパーソナリティ機能について有益な情報が得られるのである。p.30

ここ何年か、心理アセスメントのオーダーといえば、「発達障害の鑑別のため」といったことが多くなり、ロールシャッハの依頼はずいぶん少なくなった。WAISばかりじゃなくて、ロールシャッハももう少し取りたい。