うつ病

うつ病の機能水準とQOLへの心理療法、薬物療法、両者の併用の効果[文献]

Kamenov K.et.al. The efficacy of psychotherapy, pharmacotherapy and their combination on functioning and quality of life in depression: a meta-analysis. Psychol Med. 2016 Oct 26:1-12. [Epub ahead of print] PMID: 27780478

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27780478

うつ病患者に対する精神療法と薬物療法、そしてそれらを併用した治療が、機能水準やQOLQuality of Life)にどの程度の効果を持つかということをランダム化比較試験のメタアナリシスにより検討。

コントロール群と比べて、精神療法、薬物療法はQOLに関して低〜中等度の効果を持つことが明らかになった。出版バイアスを調整すると、精神療法は薬物療法よりもQOLに向上に効果的だった。

両者の併用は、どちらかだけの治療よりも優れていた。

うつ病評価尺度MADRS

モントゴメリー‐アスベルグうつ病評価尺度(Montgomery-Asberg Depression Rating Scale:MADRS)日本語版

うつ病の重症度を評価するための尺度。Hamiltonうつ病評価尺度は、身体的要因などの要因も含まれているが、このMADRSは、うつ病の中核的な精神症状を評価できるように作成された(抑うつ症状とanhedoniaの評価が中心)。

うつ病の重症度の変化に鋭敏なので、抗うつ薬の薬効の比較などをとらえるのに適しているとのこと。うつ病の診断のための尺度ではなく、うつ病と診断された患者さんの重症度の変化をアセスメントするために用いる。

MADRSは、Asbergらが1978年に航海した包括的精神病理学評価尺度(Comprehensive Psychopathological Rating Scale:CPRS)から抑うつを評価する10項目を抜き出して作成された。

MADRSを使いこなす

F3:うつ病 評価尺度(MADRSなど) (精神科臨床評価検査法マニュアル〔改訂版〕) — (精神科臨床評価–特定の精神障害に関連したもの) Rating scale for depression (especially MADRS)